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リンボクの蕾 - 神戸の望月

2023/10/13 (Fri) 10:44:48

pandaさん、こんにちは。
ひさしぶりに帰ってきました。
故郷に帰って来たような懐かしさを覚えます。
こまつなさんの一件で、リンボクの蕾の写真をアップさせて頂きます。
pandaさんはリンボクの花はご覧になっているのでしょうか。

昨日うちの裏山で見たリンボクの蕾です。
高さが6mほどの木で、4年前にも開花しました。  

Re: リンボクの蕾 - 神戸の望月

2023/10/13 (Fri) 10:46:58

蕾の拡大画像です。
葯がいくつか花の外の出てきています。

Re: リンボクの蕾 - 神戸の望月

2023/10/13 (Fri) 10:51:50

近くに幼樹がありました。
高さは60㎝ほどです。

Re: リンボクの蕾 - こまつな

2023/10/13 (Fri) 21:20:45

pandaさん、こんばんは。
ブログのコメント欄で神戸の望月さんにリンボクの情報のご案内を頂いて、久しぶりにお邪魔しました。

神戸の望月さん、リンボクの画像をありがとうございます。葉は想像していたのよりも鋸歯が目立っているんですね。花序は意外と大きそうで、4年ぶりの花とは楽しみですね。沖縄にもあるのは聞いていますが、花は見た事がありません。

写真はコバノニシキソウです。

Re: リンボクの蕾 - こまつな

2023/10/13 (Fri) 21:29:00

ハイニシキソウによく似ていますね、
葉は大きくても4mm程度です。

Re: リンボクの蕾 - panda

2023/10/13 (Fri) 21:54:21

神戸の望月さん、リンボクの蕾の写真ありがとうございました。長崎ではもう花が終わりました。昨年果実のついた木を見つけたので、見に行ったのですが、終わってました。残念。
今日見たバクチノキの花を貼ってみます。

Re: リンボクの蕾 - panda

2023/10/13 (Fri) 22:06:37

こまさん、こんばんは。
コバノニシキソウはハイニシキソウを調べているとき気がつきました。葉が4mmってところで気がつかないといけないですね。他にもアレチニシキソウにも気がついていないので、こちらは少し浮き上がっているというところで気づかないといけないようです。それにしても写真でみるとよく似ています。この仲間、老眼でみえないので避けてました
探していたマツブサが見つかって、今日はうれしい一日でした。

年の瀬に - 神戸の望月

2021/12/28 (Tue) 09:19:25

pandaさん、おはようございます。

今年はササ・タケに関心を持ち観察されたことがとても嬉しかったです。
私は現在の分類体系に対する疑問点を少し整理できました。。
来年はスズザサ属の現在の分類を見直し、何かに発表するつもりです。
ありがとうございました。
裏山のロッコウミヤコに雪が積もっていました。

Re: 年の瀬に - panda

2022/01/21 (Fri) 20:14:47

望月さん、すみません。
掲示板を見るのをすっかり忘れていました。

昨年はササ、タケについて教えていただいてありがとうございました。メダケ、ヤダケ、マダケ、モウソウチク、トウチクの区別はできるようになりました。それだけでも進歩です。ありがとうございました。

クシマザサ - panda

2021/06/18 (Fri) 14:37:11

長崎県の植物誌では、ケナシカシダザサとしています。
とても美しいササでした。

Re: クシマザサ - panda

2021/06/18 (Fri) 14:38:35

一年枝の節

Re: クシマザサ - panda

2021/06/18 (Fri) 14:39:38

葉は2~3枚

Re: クシマザサ - panda

2021/06/18 (Fri) 14:41:22

枝は1本

Re: クシマザサ - panda

2021/06/18 (Fri) 14:58:47

肩毛はない

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/06/18 (Fri) 23:36:08

このササはケナシカシダザサである可能性があります。
2枚目の画像を見ると、節上部の膨らみがほとんど目立っていません。
これはスズザサ属あるいは、アズマザサ属の特徴です。
大きさが書かれていませんが、稈高50㎝以下くらいの小型のササのようですね。
そうだとすれば、アズマザサ属には小型のササはないので、スズザサ属になります。
小型のスズザサ属のササで、葉裏、葉鞘無毛、稈鞘には開出毛が生えるのがケナシカシダザサです。
ササの同定では、常に葉裏、稈鞘、葉鞘の毛をチェックします。
4枚目の画像の一番下の枝には開出毛があるようですが、もっと明瞭な画像が欲しい所です。
その枝の下部を見ると、主稈から移って来た稈鞘が少し外側に残っています。
節から枝が出る時、このように主稈の稈鞘が枝に移ることを「移譲的分枝様式」(『日本のタケ亜科植物』)と言って、スズザサ属の特徴です。
最初からササをこれだけ観察出来ればたいしたものです。
全体の大きさ、葉の長さと幅、葉裏、稈鞘、葉鞘の毛を撮影すれば、立派な記事が書けると思います。

クシマザサは1937年長崎の大村町玖島崎で採集された標本に基づき、小泉源一さんが1937年ササ属の一種として記載し、1940年にはスズザサ属に移し、1942年またササ属に戻しました。
そして1989年、鈴木貞雄博士がスズザサ属のケナシカシダザサのシノニムにしました。
分類学的な細かいことを言えば、クシマザサの名前を使うと言うことは、1942年に記載されたササ属としてのクシマザサは認めても、スズザサ属のケナシカシダザサのシノニムとしてのクシマザサは認めないと言うことになります。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/06/19 (Sat) 06:07:17

書き忘れていたことを書きます。
節上部の膨らみを見る時は、1年生の株の中部以下の辺りで見ます。
上部では、どの属でもそこがあまり膨らんでいないことが多いからです。
また、1年生の株の中部以下で、稈鞘の長さもチェックします。
上部では、たいていどの属でも長くなっています。
スズザサ属では、通常、稈鞘は節間の3分の2以上くらいの長さがあります。
以前、「長崎のケナシカシダザサ」と題してここに投稿しているので、そこの画像を参照して下さい。

Re: クシマザサ - panda

2021/06/19 (Sat) 06:52:21

望月さん、詳しい内容をありがとうございました。
3枚目の写真の先端の葉鞘まで長さは35㎝、この写真の中の葉で一番大きいもので長さ10㎝、幅2.5㎝でした。

でも、この2倍くらいのものもありました。同じものかわからなかったのですが、貼ってみますね。

Re: クシマザサ - panda

2021/06/19 (Sat) 06:59:18

一年枝の稈鞘には開出毛があるかは写真に写っていないのですが、稈鞘の縁には毛が写っています。

長崎県の植物誌にはケナシカシダザサ別名クシマザサの表記がありますが、今回クシマザサとして掲示板に載せているのは、ネットの情報が2件ともオカメザサのようなので検索にかかるようにクシマザサとしています。これから調べる人にとって、望月さんの詳しい解説を読まれるといいですね。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/06/19 (Sat) 09:48:10

6枚目の画像を見る限り、どの株の葉も表面に光沢があって、張りもあるようなので、革状紙質のスズザサ属らしいような感じがします。
長さが20㎝、幅が4㎝くらいの大きさの葉や、稈高60㎝くらいの株は、小型のスズザサ属では珍しくありません。
7枚目の画像では、稈鞘の開出毛は確認出来ません。
稈鞘の縁の毛はほとんど全てのササであります。
「稈鞘の毛」とは稈鞘の表面の毛のことです。
ケナシカシダザサの群落でも、全ての株の全ての稈鞘に100%開出毛が生えている訳ではありません。
ある程度数を見て、7割か8割くらいの株で、そこそこ開出毛があることを確認しないと、ケナシカシダザサと決めることは出来ません。
たまたま見た1株や2株の稈鞘に開出毛があっても、他の株にはほとんどないこともあり得ます。
小型のスズザサ属のササであることは間違いないと思います。

Re: クシマザサ - panda

2021/06/19 (Sat) 23:09:19

望月さん、ありがとうございました。
4枚目の写真の細部をご覧になりたかったのでしたね。この個体のものではないのですが、大きいほうのササの1年枝に毛は写っていました。
これで、大きいほうもケナシカシダザサとしてもよいでしょうか?大きいものは葉の枚数が一年目で3-4枚、2年目で3枚でているものもあります。
小さい個体とは葉も長さ2倍ありますが、栄養状態がいいのでしょうか。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/06/20 (Sun) 01:22:52

これだけ開出毛があれば、ケナシカシダザサの可能性が高いと思います。
後は、葉裏と葉鞘が無毛であることを確認出来れば、ケナシカシダザサと判断しても良いのではないでしょうか。
小型のスズザサ属のササの、枝や稈の先につく葉の数は、通常は2~3枚ですが、例外的に4枚のこともあります。
アリマコスズやキリシマザサで見たことがあります。
アリマコスズでは葉の長さが24.5㎝のものもあります。
花で決定できないだけに、稈高や葉の大きさがとても気になるお気持ちがよく分かります。
私もいまだにそうです。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/07/18 (Sun) 09:26:07

pandaさん、おはようございます。

2020年9月14日、「長崎のケナシカシダザサ」と題してここに投稿しました。
その中で私の2020年8月11日のブログ「船坂川流域のケナシカシダザサ」を引き合いに出していますが、今年見直して、ケナシカシダザサ(葉裏、葉鞘無毛、稈鞘には開出毛が生える)ではなく、サイヨウザサ(葉裏、葉鞘、稈鞘無毛)と再同定しました。
その記事でも書いていますが、早い時期に見直しても、稈鞘全体に開出毛が生える株がほとんどなく、稈鞘全体に開出毛がある少数の株や、稈鞘の基部のみに開出毛がある株は、稈鞘無毛のサイヨウザサの変異と判断しました。
稈鞘全体に開出毛が生える株の標本だけを同定すればケナシカシダザサです。
それでも群落全体を見渡せば、サイヨウザサの変異体と言うこともあり得ます。
その辺がササの同定の難しい所です。
群落の全ての株の全ての稈鞘全体に開出毛がびっしりと生えていれば言うことありませんが、現実にまずそんなことはないです。
稈鞘の開出毛が全体の1,2割程度の株にしかなければ、やはりケナシカシダザサとは同定出来ません。
全体の8割程度の株にあっても、全てがまばらならどう判断するかは難しい問題です。

クシマザサの原記載(『植物分類・地理』11巻221頁)を見ると、
「稈高は40~90㎝、節は平坦無毛、稈鞘は無毛または硬き微毛を生ず。葉は長さ8~19㎝、幅1.7~3.8㎝、革質、または厚紙質で無毛。葉鞘無毛、肩毛は欠く。」
と記されています。
産地としては玖島崎以外に、長門の国の、川棚村、小野、濱井場、小串峠が挙げられています。
「稈鞘の硬き微毛」が開出毛のことかどうかは不明です。
小泉源一博士は開出毛を小毛、下向きの短い毛を微毛と表現していることが多いです。
小泉さんが産地に赴き群落を観察した可能性は低いので、送られてきた標本何点かを見て記した文章だろうと思いますが、その中にも稈鞘無毛の株もあったようですね。
群落全体では、稈鞘にはどのような毛がどの程度生えているのかは原記載では分かりません。
タイプ標本を観察してクシマザサをケナシカシダザサのシノニムにした鈴木貞雄博士もおそらく産地に足を運んでいません。
小泉さんも鈴木さんも見た数があまりにも少ないと言わざるを得ません。
クシマザサが本当にケナシカシダザサのシノニムかどうかは、現地で数を見た者だけが正確に決めることが出来ます。

Re: クシマザサ - panda

2021/07/18 (Sun) 16:33:29

望月さん、こんにちは
タケやササは難しいですね。図鑑によっても記述が違うし、ネットはもっと参考にするには見抜ける基礎知識が不足している私です。
ケナシカシダザサについは、そのうちまとめてみますが、今悩んでいるんはトウチク、ナリヒラ、ウンゼンです。身近にあるのに図鑑と一致しない点が多々あります。

今日はウンゼンザサの写真を添付してみます。国立公園ではない雲仙山系のものを一つ標本に頂きました。ウンゼンザサは広く分布していますが、形態は同じでした。
ミヤコザサは基部で分岐するだけで、葉裏に微毛がありました。ウンゼンザサは基部だけでなく、稈の下部中部からも枝を出しています。節は丸く膨らみ無毛、葉裏も無毛(突起が見える感じもします)
そろそろ、一人で勉強するには限界にきたようです。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/07/18 (Sun) 22:50:32

貼って下さった画像の下がウンゼン、上がミヤコザサでしょうか。
この画像の下のような各節より盛んに分枝するミヤコザサ節のササは、『日本のタケ亜科植物』では純粋種ではないとされています。
画像からはっきりと分かりませんが、分枝節では枝が主稈の稈鞘を突き破って伸びているように見えます。
この外鞘的分枝様式もミヤコザサ節の純粋種ではないものとされています。
こちらでも、このように各節より分枝するミヤコザサ節のササはよく見られます。

ところで、ミヤコザサの群落とウンゼンザサの群落は異なる場所にあるのでしょうか。
また葉の表面に光沢はありませんか。
それと、標本に採った時、すぐに葉が巻いて困りませんでしたか。
純粋種のミヤコザサ節のササは葉の表面に光沢がなく、紙質で、切り採ると葉がすぐに巻き始めます。
『日本のタケ亜科植物』はお持ちですか。
私でよければご質問頂ければ返答させて頂きます。

Re: クシマザサ - panda

2021/07/19 (Mon) 22:23:15

望月さん、こんばんは
いつもお世話になって、ありがとうございます。
『日本のタケ亜科植物』はもっています。イネ科の図鑑もいくつか突き合わせて判断しなさいと、お世話になっている先生に教えていただきました。でも、タケ亜科はそれ以上です。手を付けるのをやめようかなぁなんて弱気になっています。

写真は雲仙で見たウンゼンザサSPの一年枝と2年目の枝です。ミヤコザサは多良山系、ウンゼンは雲仙山系にあり、この二つの山は植生が少し違います。ウンゼンザサの分枝しない純粋種が国立公園内にあるのかもしれません。また歩いた時にでも確認してみます。「葉の表面に光沢がなく、紙質で、切り採ると葉がすぐに巻く」ということも、もう一度よく観察しますね。

写真はウンゼンザサspの分枝です。

Re: クシマザサ - 神戸の望月

2021/07/20 (Tue) 01:21:18

貼って下さった画像の分枝様式は外鞘的ですね。
『日本のタケ亜科植物』によれば、ミヤコザサ節の純粋種は地上部の第2節以上では分枝せず、分枝様式も内鞘的とされています。

私がササに興味を持ったのは、六甲山にわんさかあるミヤコザサと言われているササが地上部の第2節以上で、盛んに分枝していることに気づいたことがきっかけでした。
ちょうどその頃、『日本のタケ亜科植物』が出版され、ミヤコザサにも雑種があると言う考え方に非常に惹かれました。
自分の力で評価して実証するにはまだ至っていませんが、とりあえず純粋種でない可能性を示している特徴を確認することにも意義があると思っています。
その人の考え方によることだと思いますが、わたしの場合は、純粋種として間違いないミヤコザサやウンゼンザサを確認すること以上に、そうでない可能性があるものに出会うとうきうきします。
雲仙にあるウンゼンザサが実は純粋種でなかったとしたら面白いじゃないですか。
そうなったら大発見ですよ。
実証できずとも可能性を示すことに値打ちがあります。
ウンゼンザサのタイプ標本だって純粋種ではない可能性は十分にあります。
中井さんがササ属の一員としてウンゼンザサを記載した1932年にはササ属に雑種があるとは誰も考えていなかったと思います。
ササは近接する2種の群落が同時に一斉開花をした場合に雑種が生まれる可能性が高いので、ここ100年で急速に雑種が広がったと言うことはまずないと思います。
現在の雲仙のウンゼンザサが雑種なら、タイプ標本が採られた時も雑種だったと推測出来ます。
交雑の相手まで分かれば申し分ありませんが、純粋種でない可能性を指摘するのだって楽しいことですよ。
私だってどこまで出来るか分かりませんが、自分なりに出来ることをしておくと、もっと能力の高い人が現れてそれを土台にして素晴らしい成果を出してくれるかも知れません。
ササはやる人が少ないだけに特にそう思います。

Re: クシマザサ - panda

2021/07/21 (Wed) 15:07:45

望月さん、こんにちは。
色々ありがとうございます。気を取り直して図書館から保育社と平凡社、学研と、それから園芸種の図鑑を借りてきました。手持ちの図鑑と合わせて5冊、総重量10キロするかも。って、重量で計るものではないですね笑
もう一回相違点を突き合わせてみることにします。
よろしくお願いします。

スホウチク - 神戸の望月

2021/07/04 (Sun) 23:28:44

2019年の5月中旬に、京都の洛西竹林公園で写したスホウチクです。

Re: スホウチク - 神戸の望月

2021/07/04 (Sun) 23:30:03

派手な緑のストライプもありました。

Re: スホウチク - 神戸の望月

2021/07/04 (Sun) 23:31:50

名札です。

Re: スホウチク - 神戸の望月

2021/07/04 (Sun) 23:35:12

おまけのギンメイチク(銀明竹)。マダケの変種です。

Re: スホウチク - 神戸の望月

2021/07/04 (Sun) 23:39:05

もう一つおまけのキンメイモウソウ(金明孟宗)。
黄色に緑の筋は金明、緑に黄色の筋は銀明と言います。

Re: スホウチク - panda

2021/07/05 (Mon) 20:22:38

いろんな種類のタケをありがとうございました。お陰様で、マダケ、モウソウダケ、メダケ、ヤダケは何となく雰囲気でわかるようになりました。今、黄緑色の若葉がきれいですね。
最近考え込んでいたのは、どうやらトウチクのようです。ナリヒラダケとの違いが解らなかったのですが、タケの皮に肩毛があるので、トウチクと決めていいのかなと思うようになりました。美しいタケノコです。長崎ではけっこう見かけます。今の時期だからわかることかもしれません。

トクガワザサの花の色 - 神戸の望月

2021/05/16 (Sun) 09:53:09

直射日光が当たっていない状態のトクガワザサの花の色はこんな感じです。
穎は緑に紫が混じっています。
どちらの色も暗く見えます。

Re: トクガワザサの花の色 - 神戸の望月

2021/05/16 (Sun) 09:58:31

直射日光が当たると、緑の部分も紫の部分も明るい色に見えます。
ササの穎は薄い膜質であることが多いため、光の加減でかなり色が違って見えることがしばしばです。
どちらが本来の色かと言われれば、答えるのは難しいです。

Re: トクガワザサの花の色 - panda

2021/05/16 (Sun) 21:55:28

望月さん、トクガワザサの花の写真ありがとうございます。ササの花の色はカンアオイと同じですね。
そして、光で色が変わって見えるのは、どの花も同じで写真では実物と同じ色に出ることはなかなかありません。どう表現したらいいのか言葉でおぎなわないといけないですね。

写真はウンゼンザサの花です。

Re: トクガワザサの花の色 - 神戸の望月

2021/05/17 (Mon) 08:41:18

ウンゼンザサの花の写真をありがとうございます。
私の調べたところでは、ウンゼンザサは花の記録がないようです。
こちらの博物館にも兵庫県の産地のウンゼンザサの標本がありますが、疑わしいものです。
画像はウンゼンザサと同じササ属ミヤコザサ節のアポイザサの花序です。
外穎の先端があまり芒状に伸びない点などは共通しているようです。
pandaさんの写真の右側の小穂は、2つの苞穎が第一小花から離れてつき、左側の小穂は見えている苞穎が第一小花に接するようについていますね。
これはササ属に特有のことではありませんが、アポイザサでも苞穎の付き方は、第一小花と離れている場合と接している場合があります。

Re: トクガワザサの花の色 - panda

2021/05/18 (Tue) 21:13:16

ウンゼンザサの花は今年写しました。こんなイネ科は見たことないと思っていたら…よくみたらウンゼンザサでした。ぷっくりを写すのを忘れてました。また行ったときに写してきますね。

年の初めに - 神戸の望月

2021/01/02 (Sat) 00:05:38

pandaさん、あけましておめでとうございます。
去年は漢字一字で表すとタケカンムリに世でしたが、今年もそうなりそうです。
このところはササの画像ばかり撮っていて、新年のご挨拶に干支に因んだ画像を探すと、ウシノケグサ、ウシタキソウ、ウシクグ等がありましたが、どれも随分古いもので今更使いたくありません。
赤い実なども考えましたが、去年の年末にササの探索に行った時に写していたものがありました。
アカヒゲゴケです。
コケとつきますが、地衣類で、サルオガセの仲間です。
外部形態からたぶんアカヒゲゴケだろうと思いますが、近縁種のアカサルオガセとの違いを明確にするには、スチクチン酸を含有することを調べる必要があり、そこまでは出来ていないのでおそらくです。
私はサルオガセが大好きで、出会うとしばらくササを忘れて見入ってしまいます。
このアカヒゲゴケはネズの古木に着生しています。
言うのも野暮ですが、紅白の祝意を表したつもりです。
本年もよろしくお願いします。

Re: 年の初めに - panda

2021/01/06 (Wed) 01:00:30

望月さん、おめでとうございます。
コケや地衣類も詳しいのですね、これはちょっと手を付けるのに抵抗があります。まだまだ植物の世界は奥深いですね。
望月さんの好きな、ササの写真を貼ります。ウンゼンザサかな。

Re: 年の初めに - 神戸の望月

2021/01/06 (Wed) 22:57:39

ササの写真をありがとうございます。
勉強する機会を与えて頂き嬉しいです。
全体の雰囲気はミヤコザサ節のような感じはしますが、さすがにこの写真だけでは分かりません。
雲仙が基準産地のウンゼンザサは、ササ属ミヤコザサ節のササです。
ミヤコザサ節の特徴は、この画像のように節上部が球状に膨出していることです。
この画像のササは、ミヤコザサ節のタンガザサで、稈鞘に開出毛があります。
節上部の膨らみが分かりやすいように、開出毛があまり残っていないものを選んでいます。

Re: 年の初めに - 神戸の望月

2021/01/06 (Wed) 23:22:02

ササ属アマギザサ節のササも、同じように節上部が球状に膨出しますが、貼って下さった写真の葉の長さと幅のバランスなどからアマギザサ節の匂いはしないので、節上部の形が確認できたら、ミヤコザサ節だろうと思います。
ササの同定では、属や節が確認できたら、あとは葉裏、稈鞘、葉鞘の毛の有無を見ます。
タンガザサは、葉裏有毛、稈鞘には開出毛が生え、葉鞘無毛です。
ウンゼンザサは葉裏、稈毛、葉鞘全て無毛です。
pandaさんの写真では葉縁に隈取を生じているので、秋から冬に撮られたものだと思いますが、時期的に元々はあった各器官の毛が脱落している可能性があります。
100株調べて全て無毛でも、全て脱落していることもあり得ます。
展開の初期に再確認する必要がありますが、とりあえず今の段階でも、節上部の形を確認して、ミヤコザサ節と決めることは出来ます。

ササ類は雑種ができやすく、ミヤコザサ節でも純粋種でない可能性があるものが知られていて、外部形態から推測出来ます。
この画像は、純粋種ではない可能性があるタンガザサです。
地上部の第二節と第三節で分枝しているからです。
ミヤコザサ節の純粋種のササは、「地上部では第一節でしか分枝しない」とされています。
各器官を写した他の画像もあれば見せて頂けないでしょうか。

Re: 年の初めに - 神戸の望月

2021/01/06 (Wed) 23:45:15

この上の画像で2つ赤い○をつけたのは、節上部の膨らみが、これくらいの大きさで見ても目立つことを示すためです。

Re: 年の初めに - panda

2021/01/07 (Thu) 23:22:56

望月さん、詳しい説明をありがとうございます。
葉裏、稈鞘、葉鞘の毛の有無を春に調べればいいのですね。この登山道は花の道なので楽しみに歩いてみます。

Re: 年の初めに - 神戸の望月

2021/01/08 (Fri) 10:56:31

1つ大事なことを書き忘れていました。
節上部の膨らみを見る時は、稈の中部以下の節の上部を調べます。
稈の上部ではミヤコザサ節でも節上部の膨らみが目立たなくなるからです。
貼って下さった画像ではさほど節上部の膨らみは目立っていませんね。
それと個体変異(ササの場合は正確に言うと株変異)は普通にあるので、ある程度数を見て判断する必要があります。
ご報告を楽しみにしています。

長崎のケナシカシダザサ - 神戸の望月

2020/09/14 (Mon) 21:44:13

pandaさん、こんばんは。

以前コウベコスズ(ケナシカシダザサのシノニム)の話題で、長崎にも、ケナシカシダザサがあるようですと書きました。
『日本のタケ亜科植物』の分布図を、日本地図と照らし合わせると、東彼杵郡にあるようです。
どうも千綿川の辺りみたいです。

この機会にケナシカシダザサの簡単な特徴を記しておきます。
詳しくは、「兵庫のタケ亜科植物」の2020年8月11日の記事をご参照下さい。

ケナシカシダザサは、小型のスズザサ属のササで,
稈高は、30㎝~50㎝くらいです。
画像の1年生の稈は、高さが30㎝ほどです。
稈鞘が節間に迫るほど長いのが、スズザサ属の典型的な特徴です。

Re: 長崎のケナシカシダザサ - 神戸の望月

2020/09/14 (Mon) 21:53:02

この画像のように各節よりよく分枝します。
稈や枝の先に2~3枚の葉をつけるのも重要な特徴です。
稀に4枚のこともありますが、大半は2~3枚です。
葉の表面には光沢があり、葉の質は紙質よりは厚く、革質よりは薄いです。
葉の長さは20㎝くらい、幅は3㎝前後です。

Re: 長崎のケナシカシダザサ - 神戸の望月

2020/09/14 (Mon) 22:07:11

まず、1年生の稈を見て、稈鞘の長さを確認し、節上部の膨らみが、この画像のように目立たないことを確かめます。
そして枝先に2~3枚の表面に光沢のある葉がつき、各節より分枝していれば、ほぼ間違いなく、スズザサ属のササです。
決して難しい作業ではありません。
後は、葉裏、葉鞘が無毛で、稈鞘に開出毛が生えていれば、ケナシカシダザサになります。
ただ、この時期だと各器官の毛は脱落していることが普通です。
冬でも小型のスズザサ属のササであることは確認できます。

九州のスズザサ属は、まだまだ分布の実態が明らかになっていないと、小林幹夫先生に以前教えて頂いたことがあります。
1種でも明らかにすることには、意義があると思います。
もちろん、調査をお願いしているのではありません。

Re: 長崎のケナシカシダザサ - panda

2020/09/17 (Thu) 05:28:13

望月さん、こんにちは
ササの見分け方ありがとうございます。どこを見たらよいのかさえ分からなかったので助かります。ササもイネ科と同じですね。

キリシマザサの花 - 神戸の望月

2020/07/17 (Fri) 00:21:06

これがキリシマザサの花です。
キリシマザサは、鈴木貞雄さんによって、タキザワザサの小型亜種とされた、「瀬戸内海沿岸地方と九州に稀に出現する」(『日本のタケ亜科植物』)スズザサ属のササです。
基準産地は、鹿児島の霧島です。
花の記録は今までなかったようです。

Re: キリシマザサの花 - panda

2020/07/24 (Fri) 12:06:54

貴重な写真をありがとうございました。
キリシマザサと言われても、ササの仲間は見分けることができません。祖母に登ったときのササの花後を貼ってみますね。

Re: キリシマザサの花 - 神戸の望月

2020/07/26 (Sun) 21:07:00

pandaさん、こんばんは。

祖母山の風穴コースのササでしょうか。
もしそうならスズダケではないかと思います。
スズダケは見分けやすいササです。
稈や枝先に2~3枚の革質の葉をつけます。
またほとんどの場合、稈鞘が節間より長いため、1年生の稈を見ると、稈全体が白い稈鞘に覆われています。
この2点だけで同定出来ます。
画像は、神戸の船坂谷で今年、連続開花6年目を迎えたスズダケです。
花の分かりやすい特徴は、小穂が左右にやや扁平で、小花が左右に密に並び、小軸が見えないことです。

紡錘形のサルトリイバラの液果 - 神戸の望月

2020/01/06 (Mon) 22:35:57

pandaさん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

色々と工夫を凝らして続けておられるブログを去年も楽しく拝読しました。

去年の暮れにちょっと変わった形のサルトリイバラの液果に出会いました。
通常サルトリイバラの液果は球形、それも縦方向より横方向の方が長い、饅頭型のものが多いですが、そのサルトリイバラの液果は縦方向の方が横方向より長い、紡錘形をしています。

この画像がそれです。

Re: 紡錘形のサルトリイバラの液果 - 神戸の望月

2020/01/06 (Mon) 22:42:00

この紡錘形の液果をつけたサルトリイバラは樹高2mほどで、よく結実しており、どの液果も紡錘形でした。
この木の紡錘形の液果と、他の木の通常タイプの液果を切り取って4つずつ並べたのがこの画像です。
上の4つが紡錘形、下の4つが通常タイプです。

Re: 紡錘形のサルトリイバラの液果 - panda

2020/01/24 (Fri) 22:55:05

望月さん、こんばんは
お返事がすっかり遅くなってしまって、すみません。
紡錘形のサルトリイバラ、楽しいですね。
ラグビーブームにあわせたのかな?

クロイワツクツク - こまつな

2019/10/30 (Wed) 10:49:56

pandaさん こんにちは。
夏の終わりを告げるセミが鳴いてます。大合唱になるとうるさいけど、ちょっと切ない気持ちになります。

Re: クロイワツクツク - panda

2019/11/01 (Fri) 07:20:23

こまさん、おはようございます。
蝉の大合唱は長崎も終わりました。首里城が焼けたこと、ほんとに寂しいですね。思い出深い一番好きな城でした。

Re: クロイワツクツク - こまつな

2019/11/04 (Mon) 17:48:16

青い模様が綺麗な昆虫ですね。
ハチかアブの仲間でしょうか。
秋の花タイワンヒヨドリが咲き出しました。この昆虫も誰かは知りませんが色が鮮やかでした。

Re: クロイワツクツク - panda

2019/11/04 (Mon) 23:45:59

クロイワツクツクはツクツクボウシとは鳴かないんですね。「くろいわ」って鳴いてるみたい(* ´艸`)クスクス
ブルービーは幸せの青いハチです、ルリモンハナバチ
こちらのサワヒヨドリにもチョウたちが集まってたんだけど、タテハチョウの仲間だと思うんだけど名前分からず。こまさんのも面白い蛾?初めて見ました。

来週は鹿児島に行きます。暖かいところに行かないと花が…


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