草花BBS 155617


花も実もあるガマズミ

1:神戸の望月 :

2017/11/15 (Wed) 10:07:58

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1510708078.jpg pandaさん、おはようございます。

帰り花の目立つ季節になってきました。
こちらでは、樹木に関してはモチツツジの帰り花を目にすることが多いですが、ガマズミもこの時期開花していることが時々あります。
そんなガマズミの帰り花で、実を付けた柄から花序を展開しているものに出会いました。
同一の柄に実も花も付けていることになります。
果柄の基部から新たにこの秋花序が出来たようです。
果柄より花柄が新しいのが分かります。
何にせよ、紅白揃って吉兆です。
2:panda :

2017/11/19 (Sun) 00:45:08

神戸の望月さんへ
おめでたい紅白のガマズミをありがとうございました。モチツツジは京都でみました。ねばねばしてるか試してもみましたよ。こちらでは馴染みのヤマツツジが季節を間違えて咲いたりしていますが、いよいよ冬になってしまいました。
シマカンギクの香りが海辺に漂っています。
3:神戸の望月 :

2017/11/19 (Sun) 09:03:23

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511049803.jpg pandaさん、おはようございます。

毎年秋が短くなり、冬が長くなっているように感じます。
ご新居には玉之浦を移植されたのでしょうか。
玉之浦の白い覆輪の幅は、1月から4月の開花期のうち、早い時期に咲いた花では広く明瞭で、遅い時期に開いた花では狭く、ほとんど見られない場合もあることが知られています。
開花期間の初めと終わりに大きな気温差があることから、開花時の温度が覆輪の幅に関係しているであろうと推測されていますが、まだ実験による実証はされていないようです。
また、開花後、花弁が成長するにつれて覆輪の幅が変化するのではなく、蕾の段階ですでに決定されていることも分かっています。

画像は球形ではなく、縦長の紡錘形をしたヤブツバキの実です。3000個体ほど観察したなかで2本確認しているので、稀なものだと思います。
どちらの木でも全ての実が毎年、紡錘形になります。
4:神戸の望月 :

2017/11/19 (Sun) 09:08:18

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511050098.jpg どちらの木も、周囲にある他のヤブツバキの個体の果実は球形なので、紡錘形のヤブツバキの果実から同様の個体は生まれていないようです。
5:神戸の望月 :

2017/11/21 (Tue) 21:55:52

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511268952.jpg pandaさん、こんばんは。

先日の投稿でpanda邸の玉之浦を思い出したのは、ガマズミの紅白の連想からでした。
読み直すと書いたつもりが書いていなかったので、改めて記しておきます。
以前から爪白(つまじろ)タイプのヤブツバキと玉之浦の関連性が気になっていました。
爪白とは先端が白いことで、花弁の先端の一部が白いヤブツバキはそれほど珍しいものではありません。
それは例えばこの画像のようなものです。
6:神戸の望月 :

2017/11/21 (Tue) 22:03:04

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511269384.jpg 花弁の先端の部分的に白い所が全ての花弁で、連続して現れたら、玉之浦と同じようになります。

急用により、ここで中断させて頂きます。
申し訳ありません。
7:panda :

2017/11/22 (Wed) 20:54:42

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511351682.jpg 望月さん、こんばんは
ツバキもいろんな見方ができるのですね。斑の入り方は興味あります。ツバキの爪白みたいなつま斑ハラン、これもコンピラスミレみたいな斑からつま斑になるのですね。
8:神戸の望月 :

2017/11/23 (Thu) 13:13:15

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511410395.jpg pandaさん、こんにちは。

先日は大変失礼しました。
急なことが起き、じっくり文章を書いている時間が今はありません。
たいした内容ではないのですが、玉之浦と爪白の話は、時間をかけないと私には書けません。
後日続きを投稿させて頂くつもりですが、次に投稿される方は気になさらず、ご投稿して下さい。

画像はオシベを食いちぎられたヤブツバキです。
ヤブツバキの花の鳥による食べられ方は様々で、それを見るのも花の観察の一つの楽しみです。もっとも多いのは、半ば開いた状態で、上半分を全て食べられるパターンです。
9:panda :

2017/11/25 (Sat) 00:08:20

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511536100.jpg 望月さん、こんばんは
ツバキの蜜を吸う鳥はよく見かけますが、こんなに食べたりもしているのですね。食いしん坊のヒヨかな?
屋久島で見たリンゴツバキも斑が入っていました。
10:神戸の望月 :

2017/11/26 (Sun) 22:56:57

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511704617.jpg pandaさん、こんばんは。

間があいてしまい、申し訳ありません。屋久島の爪白のリンゴツバキの画像をありがとうございます。

ツバキやアサガオ等の絞りの品種の花の色は、トランスポゾンと言う「動く遺伝子」が関与して生み出されていることが知られています。
トランスポゾンはあるDNA領域から、他のDNA領域へ転移出来る遺伝子で、転移先の遺伝子の働きを抑制します。
そしてトランスポゾンがそこからまた、他に移れば抑制されていた遺伝子の働きが回復します。
花弁の発達中、その色素の合成に関係する遺伝子にトランスポゾンが転移すれば、その時はその花本来の色が出ず花弁が白くなり、またトランスポゾンが他の領域に移ると、本来の花弁の色が出ます。
その繰り返しで絞り模様が花弁に出来る訳です。

花弁に絞り模様が生じる他の原因もいくつか分かっていますが、ここでは省きます。

トランスポゾン次第で不安定な絞りと異なり、覆輪は模様遺伝子の関与がある安定した形質だと考えられています。
花期により、覆輪の大小はあるものの、あらかじめ花弁の周縁が白くなるように規定されている訳です。

では、爪白はどうなのでしょうか。
今まで観察した所では、爪白のヤブツバキは、程度の差はあるにせよ、毎年何割かは爪白の花を咲かせます。
一年だけの突然変異ではないと思います。
白い斑の出る所も限定されているので、トランスポゾンは関係していないと思います。
模様遺伝子によって規定されているような安定した形質でもありません。
分子生物学的なアプローチの出来ない素人に原因は分かりませんが、観察する楽しさはあります。

ヤブツバキには12月頃から4月頃まで、連続して開花するような花期が特別に長い個体があります。
そんな個体は、たいがい樹高も10mほどあり、一度の花期に数百輪の花を咲かせます。
そうした個体で爪白の花を半分くらいつけるものを継続して観察しています。
その個体は12月から3月までは、爪白の部分が顕著な花を咲かせ、4月になると白い斑のない通常タイプの花を咲かせます。
玉之浦と同様な現象です。
しかし、4月に咲くヤブツバキの花で顕著な爪白の斑を持つものもあります。

この画像のヤブツバキの花は、花弁の先端の3ヵ所に白い点があります。
11:panda :

2017/11/28 (Tue) 23:07:43

望月さん、こんばんは
ツバキの花色について、ありがとうございました。
私には少し難しいのですが、「動く遺伝子」というのに興味があります。また、玉之浦の遅く花や幼苗のとき、肥料がききすぎたときに赤い花が咲くということもわかりました。品種というのは、そういうものなのでしょうか。

というのは、保護しているウバユリは4個の小鱗茎から育てているのですが、親の色とは別の色の花が咲きました。白2 ピンク1 赤1です。つまり同じ遺伝子でも色が不安定なのです。これがどういう理由なのかはわかりませんが、花色のでかたに法則があるのか興味があります。
12:神戸の望月 :

2017/11/29 (Wed) 23:13:26

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1511964806.jpg pandaさん、こんばんは。

「保護しているウバユリ」と言うのは、たぶん九州に稀産する赤花ウバユリのことですね。
実物は見たことはありませんが、検索してみると花被の内面が赤いものばかりでした。
「白2 ピンク1 赤1」と言うのは、同一の鱗茎を分解して育てた結果なのでしょうか。
だとしたら分解せずに育てたら、何色の花が咲いたのか興味深いです。
赤花の鱗茎からは赤花しか咲かないものなのでしょうか。
また赤花同士交配させて出来た種子からは赤花は咲くのでしょうか。
知り合いにウバユリを葉挿しで育てている人がいます。
赤花ウバユリを葉挿しで育てたら何色の花が咲くのかも興味深いです。

10年ほど前、北九州を旅行した際、長崎の西彼杵(にしそのぎ)半島で見事なタキユリの群落を見ました。
崖から下垂する姿を滝に例えての命名かなと思いましたが、日当たりの良い場所でわりと立ち上がっている集団にも出会いました。

画像は花弁の細いヤブツバキです。
平成19年、五島列島のある島の矢倉ヶ岳と言う所で4弁のヤブツバキ「矢倉クルス」(隠れキリシタンの歴史に因んだ命名)が発見されました。
矢倉クルスは実際は5弁で、1つの花弁が発達不全のため4弁に見える花ですが、この画像のような細い花弁の花です。
13:panda :

2017/11/30 (Thu) 22:47:51

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1512049671.jpg 望月さん、こんばんは
西彼杵半島のタキユリは垂れ下がってさいていますが、立ち上がったものもあります。立ち上がるとカノコユリと呼ばれているのですが、遺伝子は同じなのだそうです。
ウバユリは鱗茎を分解したのではなく、ウバユリの花が咲いた後、大きい個体では小さな鱗茎が5-6個ついています。その鱗茎4個を植物園など数か所で保護していたのです。他にもバイオ栽培で蕾の組織から栽培したり、種から栽培したりしてるのですが、まだ結果は出ていません。

4弁のツバキ、検索してみたのですが見ることができませんでした。かわいいのかな?写真は「陽の岬」原木はもうないそうです。
14:神戸の望月 :

2017/12/01 (Fri) 17:33:08

https://bbs8.fc2.com//bbs/img/_768300/768207/full/768207_1512117188.jpg pandaさん、こんばんは。

ユリに小鱗茎と言うものが出来ることを知りませんでした。
木子(きご)とも呼ばれ、むかごとは違うものみたいですね。
pandaさんが小鱗茎と書かれているのに、調べもせずに分球して鱗片挿しをしたものと誤解していました。
おかげさまで、観察するポイントが一つ増えました。
ありがとうございました。

矢倉クルスは確かに検索してもヒットしませんね。
「五島の椿と自然を守る会」が発行している『カメリア』と言う機関誌の37号(平成23年6月1日発行)に岩永和久氏が投稿された矢島クルス発見のくだりを紹介させて頂きます。
「4弁のツバキ(矢倉クルス)の発見は、平成19年春、新上五島町役場農林課の皆さんと矢倉ヶ岳のツバキ林を散策中、筆者の前を歩いていた参加者の一人が路傍に咲いていたツバキの花を何気なく後方の筆者に渡したのが、きっかけでした。
筆者は早速渡されたツバキの花弁を分解して、ほう・・・、このツバキは4弁ばいと確認して、参加者の皆さんにみせました。」
その後、岩永氏は原木を観察し、どの花も一つの花弁が発達不全で4弁花に見えることを確かめられています。
また、平成23年2月に開催された国際椿シンポジウムで、展示された矢倉クロスが、国際ツバキ名鑑の管理者であるヴィル・ヘイドン氏に、発見場所のキリスト教伝来の歴史を考えると4弁のクルス(十字架)であることが、感慨なきを得ないと称賛された由も記されています。
そして添えられた写真は、私の上の投稿の画像の右の花弁と下の花弁の間の花弁がないような4弁花(に見えるもの)です。

この画像は紺侘助の系統のヤブツバキです。
紺侘助はヤブツバキ系の品種(人の手を経ずに自然発生的に生まれたもの)だと私は考えています。
こちらの山でも局所的ですが、それなりにあります。
単独である場合もありますが、親子関係にあると思われる個体を複数含んだ集団も見られます。

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